三原のご当地ドリンク「ひやしあめ」と、故郷博多のつながり

私が住む広島県三原市には「ご当地ドリンク」と呼ばれるものがある。
桜南食品株式会社の「ひやしあめ」だ。
地元の方はもちろん、故郷三原を離れて暮らす方からも長く支持されているこの「ひやしあめ」、実は博多で生まれ育った私にも馴染み深い飲み物なのだ。

三原に住むようになってしばらくして、スーパーで陳列されている「ひやしあめ」を見て驚いた。
「なんで博多の飲み物がここにあると?」
そう、私がすっかり「博多のご当地ドリンク」だと信じきっていた飲み物は、実は「三原のご当地ドリンク」だったのだ。

幼い頃から、地元博多のお祭りでお土産として渡されていたこの「ひやしあめ」。
地元の商店で見かけることはなかったのだが、年に1度のお祭りの時だけ手にすることができた。
昭和感満載のアゼリアレトロ柄のワンカップ瓶に入っている生姜が効いた甘〜い液体は、なんだかおじいちゃんおばあちゃん専用の飲み物のようでありながら、幼い私も虜にしていた。
さらに、飲み干したあとの瓶は、必ず「麦茶専用グラス」として食器棚へ。
その「ひやしあめ」がここ三原で作られていたとは。

「三原」と「博多」のつながりというか縁というか。
故郷を離れた私にとっては、とても嬉しい衝撃だったのだ。

そしてつい最近、桜南食品の安井社長にインタビューさせていただく機会があり、そのことをお伝えするとかなり驚かれていた。

どうして三原のご当地ドリンク「ひやしあめ」が博多で飲まれていたのか。

実は、桜南食品2代目、安井社長のお父様が九州ご出身ということもあり、北九州の問屋にも卸していたとか。
その問屋から博多の店舗が仕入れ、お祭りのお土産として購入されたものが、私の手元に届いていたようだ。
「冷やしあめ」を商品化したのが2代目だと伺い、さらに感慨深かった。

つい最近、実家に帰る機会があったのだが、
やはり食器棚には「ひやしあめ」の瓶が他のグラスと一緒に並んでいた。
1つだけでなく5つも。
聞くと、今年の夏に仲間入りしたものもあると言う。

今でも私の地元のお祭りでは、「ひやしあめ」が配られている。
「三原」と「博多」。
ご当地ドリンクを通して、今でもこの2つの地は繋がっているのだ。

 

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